2017年7月27日木曜日

古い紙幣やコインが使えなくなったら?

ロンドンにはThreadneedle Streetという通りがあります。「糸」と「針」だなんて名前だけでワクワクするのは刺繍オタクの私だけでしょうか。

上の写真の通りのサインの下にUNDERGROUNDとなっているのはここに地下鉄バンク駅への入り口があるからなのです。

前回の記事でジェーン・オースティンの肖像が新しい10ポンド紙幣に使われることを書きました。
今日のニュースでは、今年3月から流通している新しい1ポンドコイン(12角形のもの)が古いコインよりも多くなり、今年の10月15日から古い1ポンドコインは使えなくなるという情報が。
5ポンド札も今年の5月5日を境に、新しい5ポンド札(ウィンストン・チャーチルの肖像が使われているプラスチックのような手触りのお札)しか使えなくなったばかり。
使えなくなった後でもしばらくの間は街の銀行や郵便局で交換してもらえますが、ずいぶん後になってから古いお金が見つかったらどうすればいいのでしょう?

実は私も経験があるのです。タンスの奥から古~い20ポンド札が数枚出てきたことが。へそくりとしてタンス貯金していた記憶などなかったし、旧20ポンド紙幣は2010年6月で流通中止になっていましたから、7年も経っているし「ええ~どうしよう!」という感じ。

さっそく調べると、イングランド銀行に行けば交換してもらえることが判明。何年たっていようが、お金の価値は変わらないそうです。イギリスに旅行に来たあと「次にまた行くからとっておこう」と古いお札を持ったままの方でも安心ですね。

イングランド銀行はシティーのバンク駅降りてすぐです。私は毎週セントポール大聖堂に刺繍のボランティア活動に行っていますから、ボランティアの日についでにバンクまで歩いていきました。

上の画像はイングランド銀行すぐ隣のロイヤルエクスチェンジ。今は高級ショッピングモールとなってしまった旧王立取引所です。ウェリントン将軍のブロンズ像の下にもThreadneedle Streetのサイン。

肝心のイングランド銀行は恐れ多くてカメラを向けることができませんでした。古いお金を持っている人も持っていない人も、いちど行ってみられては?実はBartholomew Lane側の入り口からイングランド銀行博物館に入ることができます。ロンドンの数ある博物館同様、入場料は無料です。

Bank of England

Threadneedle Street
London, EC2R 8AH

Counter opening hours
Monday to Friday: 9:00am - 4:00pm
Closed weekends & Bank Holidays

Bank of England Museum

Bartholomew Lane
London, EC2R 8AH

Opening hours
Monday to Friday: 10:00am - 5:00pm
Last entry: 4:30pm
Closed weekends & Bank Holidays

ブログ村に参加しています。下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村

2017年7月18日火曜日

ジェーン・オースティンと刺繍

前回の記事を更新してから随分と時間がたってしまいました。めまぐるしいほどの忙しさもだんだんと落ち着いてきましたので、これから頑張って記事をアップしていきたいと思います。

今日7月18日にイングランド銀行が新しく発行する新10ポンド札のお披露目がありました。日本でも紙幣が新しくなると誰の肖像が使われるかと話題になりますが、今回のイギリスの新10ポンド紙幣に登場するのは、イギリスの著名な作家ジェーン・オースティンです。

新しい紙幣が私たちの手元に出回るのは9月になってからですが、ジェーン・オースティンの没後200年を記念するイベントの一環として、新しい10ポンド札のお披露目がウィンチェスター大聖堂にて行われました。この大聖堂にジェーン・オースティンは葬られているのです。

このニュースを読んで、私は以前ジェーン・オースティンが住んでいた家を訪ねた時のことを思い出しました。ハンプシャー州のチョートンという村にあるジェーン・オースティン・ハウス博物館です。(住所はこの記事の最後を参照ください)

私は車で出かけましたが、公共交通機関を使っても訪ねることができるそうです。

学生時代にイギリス文学に興味があったわけではないので、彼女の小説を読んだり小説をもとに作られた映画やテレビドラマを見たのはイギリスに住むようになってからでした。彼女にゆかりのあるウィンチェスターやバースの街ではなく、なぜこの小さな村のコテージへ行ってみたかったのかというと、ジェーン・オースティン自身が刺繍をたしなんでいて、その作品が見られるということを知ったからなのです。

ここからは写真が続きます。まずはジェーン・オースティン自身の作品。モスリンのショールです。このホワイトワークのサテンステッチを見ると彼女がとても丁寧に美しく刺繍する人だったことがうかがえます。
ジェーン・オースティンが姪っ子に作ってあげたニードルケース。
ジェーンのソーイングケース。コットンとシルクの糸が入っています。
ジェーンの姉カサンドラの作品。とても魅力的なサンプラーです。

没後200年を記念してますます注目されるジェーン・オースティン。イギリスに来た当初はなぜ彼女の小説がそんなに高く評価されるのか正直言って私は理解できませんでした。でも彼女の小説を通して18世紀や19世紀のイギリスの中流階級の社会の様子を知るようになりました。映画などで女性たちが刺繍をするシーンがあるとワクワクしました。今でもたくさんの人々に愛されているジェーン・オースティン。新しい10ポンド紙幣に女性として初めて(女王陛下以外で)彼女が選ばれたことも納得、という感じです。

ジェーン・オースティンが晩年過ごした家の住所はこちら。ウェブサイトもあります。

Jane Austen's House Museum
Winchester Road
Chawton
Hampshire
GU34 1SD



ブログ村に参加しています。下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村