2017年7月18日火曜日

ジェーン・オースティンと刺繍

前回の記事を更新してから随分と時間がたってしまいました。めまぐるしいほどの忙しさもだんだんと落ち着いてきましたので、これから頑張って記事をアップしていきたいと思います。

今日7月18日にイングランド銀行が新しく発行する新10ポンド札のお披露目がありました。日本でも紙幣が新しくなると誰の肖像が使われるかと話題になりますが、今回のイギリスの新10ポンド紙幣に登場するのは、イギリスの著名な作家ジェーン・オースティンです。

新しい紙幣が私たちの手元に出回るのは9月になってからですが、ジェーン・オースティンの没後200年を記念するイベントの一環として、新しい10ポンド札のお披露目がウィンチェスター大聖堂にて行われました。この大聖堂にジェーン・オースティンは葬られているのです。

このニュースを読んで、私は以前ジェーン・オースティンが住んでいた家を訪ねた時のことを思い出しました。ハンプシャー州のチョートンという村にあるジェーン・オースティン・ハウス博物館です。(住所はこの記事の最後を参照ください)

私は車で出かけましたが、公共交通機関を使っても訪ねることができるそうです。

学生時代にイギリス文学に興味があったわけではないので、彼女の小説を読んだり小説をもとに作られた映画やテレビドラマを見たのはイギリスに住むようになってからでした。彼女にゆかりのあるウィンチェスターやバースの街ではなく、なぜこの小さな村のコテージへ行ってみたかったのかというと、ジェーン・オースティン自身が刺繍をたしなんでいて、その作品が見られるということを知ったからなのです。

ここからは写真が続きます。まずはジェーン・オースティン自身の作品。モスリンのショールです。このホワイトワークのサテンステッチを見ると彼女がとても丁寧に美しく刺繍する人だったことがうかがえます。
ジェーン・オースティンが姪っ子に作ってあげたニードルケース。
ジェーンのソーイングケース。コットンとシルクの糸が入っています。
ジェーンの姉カサンドラの作品。とても魅力的なサンプラーです。

没後200年を記念してますます注目されるジェーン・オースティン。イギリスに来た当初はなぜ彼女の小説がそんなに高く評価されるのか正直言って私は理解できませんでした。でも彼女の小説を通して18世紀や19世紀のイギリスの中流階級の社会の様子を知るようになりました。映画などで女性たちが刺繍をするシーンがあるとワクワクしました。今でもたくさんの人々に愛されているジェーン・オースティン。新しい10ポンド紙幣に女性として初めて(女王陛下以外で)彼女が選ばれたことも納得、という感じです。

ジェーン・オースティンが晩年過ごした家の住所はこちら。ウェブサイトもあります。

Jane Austen's House Museum
Winchester Road
Chawton
Hampshire
GU34 1SD



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2 件のコメント:

  1. おくだいら なおこ2017年8月6日 13:03

    初めまして。ジェーン・オースティンの名前にひかれ、初めてブログを拝見しました。彼女の小説は大好きです。彼女のゆかりの場所や身の回りの物を拝見できて、とてもうれしいです。ありがとうございました。

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    1. 私の拙いブログを訪問してくださり、ありがとうございます。ジェーン・オースティンの小説が大好きとのこと、いつかゆかりの場所を訪ねることができるといいですね。

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