2019年3月25日月曜日

王立刺繍学校でプライベートレッスン

イギリスではいろいろな花が咲き始めて「ああ春になったな~」と実感するこの頃です。
今月はいろいろなお仕事が重なりいつも以上に多忙なのですが、忘れてしまう前に備忘録。
私は普段は刺繍職人として王立刺繍学校(Royal School of Needlework)の刺繍スタジオで働いていますが、今月は珍しくプライベートレッスンを担当しました。日本から旅行でイギリスへいらっしゃったKさん。滞在中に英国刺繍を習いたいけれど英語に自信がないということで、日本語の話せる私が1対1でレッスンすることに。
王立刺繍学校はロンドン郊外のハンプトンコートパレスの中にあります。
ハンプトンコートパレスは正面入り口のあるチューダー朝の建物がよく知られていますが、私たちがいるのはパレス内でも東側、ウィリアム&メアリーの時代に改築されたバロック様式の建物です。スタジオは1階なので普段の職場の窓からの眺めはこんな感じ。
今回のプライベートレッスンの教室は3階でしたから窓からの眺めはこんな感じ。
ちょうど角の部屋でしたから、フォーマルガーデンの木々やテニスコートの方角もよく見えました。
Kさんの短い滞在中に作品が出来上がるように、デザインは私がご用意しました。旅行中の移動のことも考慮して、刺繍枠は大きな角枠ではなく、10インチの丸枠でレッスン。
Kさんは飲み込みが早く、誠実に刺繍に取り組むお人柄で、私も楽しい時間を過ごさせていただきました。毎日たくさんの宿題を出してしまいましたが、最終日には無事にジャコビアン刺繍の作品を仕上げることができました。出来上がった作品はこちら。刺繍が終わったところ。
マウント作業もできました。日本へ戻られてから額を探すことに。お好みの額が見つかるといいですね。
Kさんが刺し終えたジャコビアン刺繍作品の写真を見た人たちから、これをキットにしてほしい、という嬉しいリクエストをいただきました。もうすぐ販売できるように準備しています。



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